B級映画でいいじゃない~にたまごの映画の話~

最近見たホラー映画を中心にレビューとかするブログです

世紀末系おバカ映画 『26世紀青年』を観たので感想

前から気になってたコメディ映画、『26世紀青年』を観たので感想を。

 

~あらすじ~

 

冬眠プログラムの実験台となり500年後に目覚めた男性が、バカだらけになった26世紀のアメリカで奔走する姿を描いたSFブラックコメディ。ジョー・バウアーズは「平均的アメリカ人」であることを理由に、国防総省の極秘冬眠実験の被験者に選ばれる。売春婦のリタと共にタイムカプセルで冷凍保存されるが、責任者が逮捕されたために忘れ去られ、目覚めた時にはなんと西暦2500年になっていた。しかも500年のうちに人類の知能は著しく低下しており、世界は崩壊寸前に陥っていた。生きている者の中で最もインテリな人間になったジョーは、成りゆきから内務長官に任命されてしまい……。

 

 

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内容は

 

インテリ→将来のことを考え、子供を作らない場合が多い。

バカ  →何も気にせず気づけば子だくさん。

 

を繰り返すこと500年、インテリは滅び、バカしかいなくなっていた──。

 

と、と色んな意味でバカ映画です

主人公は普通の男性ですが、サルの知能テストのような試験を受け、この世界で一番の天才ということがわかります。

主人公は大統領(ポルノスターでプロレスラー)から食糧難という問題を解決するよう命じられます。

 

食物が育たないとのことで畑を見に行った主人公が目にしたものは。

 

ゲータレード(スポーツドリンク)を植物にあげている光景でした。

 

そう、未来では飲み水がゲータレードで、水はトイレを流すだけの存在でした。

映画はおしりを90分流すだけのものがアカデミー賞を取っていていたり、大人気ドラマは男がタマを負傷して痛がるだけのもの。

身分証明書がタトゥーなのは思わず笑ってしまいました。

 

で、これ全部ブラックジョークなんですよね。長々と詰みあがったゴミのタワー、自分の興味があること(ファッション、スポーツ)以外載っていない雑誌。

そしてテレビを全て鵜呑みしてしまう人たち。

 

おバカ映画なのですが、どこかリアリティがあって笑えなくなってしまう。

帰って来たヒトラーに近いものを感じました。

主人公も平凡な男で、テレビに流されるように生きていました。

一般的な彼がそうなのだから、殆どの人はそうなのです。

主人公はテレビを使って国民に伝えます。

 

「本を読め!難しい話をしろ!自分で考えろ!」

 

少しでも賢そうな言葉を話すとオカマだなんだとバカにされる。

そうやって思考を放棄した未来をみた主人公だからその結論に至ったのでしょう。

内容としては下ネタまみれのバカ映画ですが、どこか考えさせられるような映画でした。

 

下手な世紀末ものよりもリアルで面白かったのでおすすめです。